今回は「遥かなるマナーバトル」をご紹介します。
行き過ぎたマナーに対する風刺をユーモアを交えて描いた作品です。
独特の世界観と個性的なキャラ達に、ページをめくる手が止まりません。絵は拙い部分もありますが、アイデアと勢いがすごくて読み応えがあります。
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遥かなるマナーバトルのあらすじ
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
いつもマナーを守ってお読みいただき誠にありがとうございます。この度は、漫画業界に新たな新風が生まれたことを報告差し上げたく筆を執った次第です。
本作は、主人公・笹木真那が小さなミスで命を失った父のため、叔父の力を借りて人生を変える物語になります。
御蔭様で著者の初めての連載作品になります。初体験だというのに著者の才能を臆すことなく振るう様に、編集部一同の手を焼くこともしばしばありますが、その熱量が皆様にも伝わると幸いです。末筆ながら、皆様のますますのご健勝とご多幸、
そしてこの作品が多くの人に届くことをお祈り申し上げます。敬具
https://urasunday.com/title/2084
遥かなるマナーバトルの見どころと感想
マナーに親を殺された少女
今作の主人公は笹木真那。
彼女の父親は些細なマナー違反によって会社経営が傾き自ら命を断ってしまいました。
真那はくだらないマナーとマナーに囚われて人を思いやる気持ちを忘れてしまった人々に嫌気がさしていました。
引用:遥かなるマナーバトル
父親の葬儀にて叔父・政義の父への心からの弔いに感銘を受ける真那。
引用:遥かなるマナーバトル
ヤクザである叔父に人の殺し方を聞きますが復讐ではなく「社会そのものを変えるべきだ。」と諭されます。
その言葉に心を動かされた真那は世界最強のマナー講師を決める祭典マナーバトルで優勝することを決意する。
マナーバトル優勝者には世界を変える力を手に入れることが出来るとかぶっ飛びすぎておもしろいです。
絵ははっきり言って拙いけどアイデアと勢いがすごくて読み応えのある作品だと感じました。
なんでもありのマナーバトルがおもしろい
マナーバトル・・・マナー違反を指摘される度に首輪から電撃が流れるマナー講師たちのガチンコバトル。
負けを認めるか気絶するまで勝負は終わらない・・・
引用:遥かなるマナーバトル
行き過ぎた創作マナーとそれに囚われている我々現代人への風刺が効いています。それをギャグとして昇華するアイデアがすごい!!
- お辞儀するときは59度の角度で
- ご祝儀は割り切れない金額の31415円を包む
もはやマナーとは何なのか?行き過ぎたマナーはマナー違反ではないのか?と思わずツッコみたくなる作品です。でもそこがおもしろい!!
マナー講師によって戦闘スタイルがあるのもポイントが高いです。
現代マナーではなく職業マナーや武道のマナーで戦うタイプ、マナーの論点をずらすタイプ、マナー指摘間違いを誘うカウンタータイプなどさまざま・・・
特に主人公の初戦の相手「光上光子」が魅力的です。
些細なマナー違反を起点に神速不可避のマナー指摘をする技「光鏖」がカッコよくて惚れ惚れします。
引用:遥かなるマナーバトル
さらに、勝つためには激辛パウダーをお茶に仕込んだりと手段を選ばない姿勢も素晴らしい。それでこそ一流のマナー講師だと感じました。
遥かなるマナーバトルのまとめ
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